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平成17年9月 15日

平成17年度 青税兵庫研究部海外研修報告 特別会員 吉見 昌之

特別会員  吉見 昌之

9月15日から二泊三日の日程で中国上海市及び無錫市に「海外進出企業の問題点」と題する研究部主催の研修旅行に参加いたしました。

リニアモーターカー
中国投資ビジネスは近年活況を呈し我々が関与する中小零細企業も、中国に子会社を設立するなどの動きもあり「大会社だけの問題だ」などと悠長なことは言ってられないなと向学心に目覚めエントリ-することを決心しました。ただ、直前には大規模な反日デモが中国各地であり日本領事館が襲撃されるなどの事件も報じられていたので、永岡研究部長に相談したところ心配するようなことはないとのことなので安心して関西国際空港を飛び立ちました。上海浦東空港までは約2時間20分のフライトですが、日本とは1時間の時差があります。搭乗した飛行機があまりにも小さいので一抹の不安もありましたが無事トラブルなく中国の地に着陸しました。空港到着後中国の入官手続を待つ人で長蛇の列ができていました。相当な時間ロスを覚悟していると永岡部長が担当者と交渉して中国人用の空いた窓口にまわることができました。上海浦東空港から上海市内のホテルまではリニアモ-タ-カ-で移動しましたが、その早さに驚かされました。時速431キロジェットコ-スタ-並み、わずか8分で龍陽路というところまで着きます。そこから地下鉄を乗り継いで目的のホテルに到着しました。ホテルでス-ツに着替えた後レストランで簡単な昼食(福田さんが注文したチキンライスはチキンとライスが別々に盛りつけられていて本人もビックリ)を済ませた後、上海マイツの会議室では中国移転価格税制に関しわかりやすい説明を受けました。

研修終了後講師の先生を交えて美味しい上海料理を食べながら中国税務や会計参与、はてはゴルフの話題など楽しい時間を過ごした後散会となりました。ホテルまではタクシ-を利用したのですが、中国では車優先となっているようで、けたたましいクラクションを鳴らしながら車線変更を繰り返し、やっとの思いでホテルに到着しました。中国のタクシ-ドライバ-は気が強くなくてはなれない職業です。

上海駅の列車乗込風景
二日目は無錫まで移動し無錫にある日系企業を訪問しました。しかし、ここで事件勃発です。予定していた列車に乗り遅れ次の列車に乗ったのですが、指定席が取れず無錫まで約1時間立ったままで移動しなければならない可能性が…。ここで再び永岡部長の登場となり交渉の結果スペシャルシ-トを用意してくれるとのこと。そのスペシャルシ-トとは粗末なプラスチックの丸椅子をデッキに並べただけの超簡易なものでしたが、これはこれでなかなかおつなもので振り返って考えると楽しい想い出の一つです。
さて、無錫から訪問先の企業までは会社の車で迎えてもらい、挨拶の後早速意見交換を行いました。訪問先日系企業の総経理(日本で言うところの社長)は一見少しこわそうな印象だったのですが、自分が今日本の本社から約10億円もの資金を委ねられ期待もされている、そのことに対する重圧もあるようですが、その寄せられた信頼に応えようと努力されてる姿勢が聴く方の心を響かせるたいへんよいお話を聞かせて頂きました。中国にいても日本にいても社長の悩みは皆さん一緒だと言う感想をもちました。昼食は従業員の皆さんと同じ弁当をいただきました。何でも値段は5元(約70円)だそうでこれだけの弁当をこの値段で売る国に改めてビックリさせられました。午後から実際の会計帳簿を見せていただき勘定科目なども当たり前ですが漢字で書かれていて、日本の帳簿と大きな違いは感じることはありませんでした。ただユニ-クなのは領収書にくじのようなものが印刷されていて当たると何か景品でももらえるのかもしれません。現場の生の資料を実際に手にして確認することができて非常に参考になりました。

研修終了後は菫事長(日本で言うところの筆頭株主)と総経理を交えて中華料理(上海で食べたのよりやや濃いめの味付けだったように感じましたが、特に無錫ダック(北京ダックとほぼ一緒)は最高でした)を食べながらチベットのラマ教の僧の話題など楽しく盛り上がりました。

たった二日だけの滞在でしたがその二日をとおしての中国に対する自分なりの感想を披露します。2008年の北京オリンピックを控え経済的にますます発展することでしょう。しかし、その恩恵を享受するのは中国国民でなければなりません。ある限られた特権階級のみが政治を動かしている今の体制ではますます貧富の格差が大きくなるように思えてなりません。

無錫行き車内
最後に、我々の研修旅行に際して快く受入いただきました関係者の皆様に改めて感謝申しあげます。ありがとうございました。