―適正な対応策を身につけて顧問先の信頼を勝ち取ろう!―

 
8月21日に麻木義弘特別会員(第30代支部長、近税会芦屋支部長)、三木政司特別会員(第32代支部長、近税会龍野支部長)、吉見昌之特別会員(第35代支部長、近税会税対部)を講師としてお招きし、表題のテーマによる例会を開催しました。今回も参加者数は講師も含め36名と活気のある研修会となりました。
やはりベテラン揃いだけあって、面白い実体験を沢山聞く事が出来ました。以下はほんの少し御開陳(実例を基にした創作話として読んで下さい)。
     1. 税務調査時に調査官が資料を事業主の奥さんに請求しました。奥さんは2階に上がって行きました。同時に調査官も「トイレに行く」と行って席を立ちました。・・・なかなか帰ってきません。トイレを確認しても誰も居ません。税理士が2階への階段を上っていくと、調査官が部屋の中に入って金庫を開けさせて中を覗き込んでいました・・・この場合、調査開始前に調査官に「今日はここで調査して下さい」と調査場所を指定しておけば、それ以外の場所に入ると不法侵入となりますので、調査場所の指定は重要です。
     2. 調査官が現金を自ら数えだしました。調査官「10万円ありますね」納税者「いえ、20万ありましたよ!」税理士「お前は泥棒や!」 結局、調査中止となりました。ちなみに、現金実査の場合は、通常納税者に数えてもらいます。
     3. ○○浴場の調査。調査官が事前に客としてやって来て、しかも延長までして帰るそうです。後の調査でその売上が計上されているか調べます。浴槽に入る水量を現況確認します。部屋備え付けのタオルセットやお絞りの納入数も反面調査します。調査官「売上の割には使用水量が多いですね」、納税者「うちは高級やから、水は流しっぱなしですわ!!」
     4. 相続税の調査がある場合は、税務署は申告漏れがあることをあらかじめ押えている事が多いです。金融機関や証券会社などを事前に調査し、財産の漏れを既に把握しています。
 
あまり開陳すると差し支えありますからここで止めておきますが(笑)、本例会では、若手の為になる調査実例が豊富に示され、参加者は食いつく様に聞いていました。
 
税理士法33条の2の添付書類の効果についても言及がありました。曰く、「効果がある様でない様な・・・」との事でしたが、同35条1項では、これが申告書に添付され、かつ税務代理権限証書が提出されている場合、調査の事前通知前に意見聴取をしなければなりませんので、そこで大体の質問事項は処理され、その結果、調査が1日で終了するケースが殆どとなった、との事です。今年度は、署側でもその提出を推進し、本会研修でもこの添付書類についての研修が多く開催されるとの事ですので、ご参考までに頭の片隅に置いて下さい。
 
講師も語っていましたが、青税の良いところは、調査で問題がありそうな時・ある時に、仲間の会員に気軽に聞けるところです。今後もこの様な例会を開催し、会員の研修と親睦を通じて、納税者の権利を守れる様な態勢にしたいと思います。

 

直近の「支部長のつぶやき」にもあります通り、平成20年7月5日(土)午後、兵庫県庁近くのラッセホールで、第1回研修部例会を開催しました。今回は部長就任後初の例会で、以前より温めていた構想を早速ぶつけました。加古川で大事務所を主宰する辻田重恵氏に、「税理士という業(ごう)」というテーマで、税理士業務全般につき大いに語ってもらうという企画でした。

話は昨年に遡ります。海外税務の例会講師を会員の中から複数募集すべく、全く面識のない辻田さんにも軽い気持ちで電話したところ、結局2時間強もお話を頂く事となりました。普通の長電話ならさっさと切りたいと思うところですが、辻田さんの話はとても面白く最後まで聞き通しました。結局依頼は見送るも「俺に2、3時間喋らせるなら出ても構へんが」という言質を頂きました。

この度事務所に押しかけて先の発言を楯に講師依頼をしたところ、またもやたっぷり2時間半程お話を頂きました。話の内容は、税理士になった経緯、独立後の葛藤、税務署や税理士会支部との軋轢、お客様への接し方、経営計画の立て方、青税に対する考え方、など多岐に亘るものでした。これを私や辻田事務所員など限られた人々が独占するなんて勿体ない、皆に早くこの話を聞いて貰いたいという思いから、例年なら例会空白月となる7月に敢えて設定しました。生憎土曜日で私用や他団体の行事が重なり、出席したくとも出来ない方も多数いらしたのにもかかわらず、34名もの参加者が集まりました。

私は辻田さんの話を都合3回聞いた事になりますが、その感想を一言で言うと「オーケストラを聴いている様な感じ」です。特に今回司会者として「アリーナ席」に居た私は、その迫力に圧倒されました。最初は静かに入って行き、少し脇道にそれたりもして、段々とテンションが高くなり、最後に心に残る重い響きが炸裂し、そして余韻を残して終りました。重い響きとは例えば「考え、目標、計画はより具体的に」「ノウハウよりも魂」「信念が無いとぶれる」「自分がどんな税理士になりたいか、真剣に考えよ」などの発言で、これらの基となる理念の大切さを痛感しました。その日の晩はなかなか寝付けない程に、良く考えさせられました。

辻田特別会員、本当に有り難うございます。改めて、今回の例会に参加できなかったメンバーやまた話を聞きたいと願うメンバーと共に、お話を伺いたいと思います(高橋支部長なぞは、本当は質問したかったにも係らず立場上遠慮されたそうです)。支部長はじめ、御協力頂いた皆様方にも御礼申し上げます。

2008年9月

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